不動産売却 物件を磨き上げる1

不動産を売るということは、必ず買い手がいると冒頭でお話をしました。つまり、売りに出すということは買い手候補が物件を見に来ることになります。さすがに不動産ほどの高額物件をネット上の情報や写真だけで買う人はいないので、不動産業者が見つけてきた買い手候補が物件の内覧にやって来ます。

この内覧は、物件を購入する側にとっては最初で最後の重要な確認の機会なので、自分がそこに住むことをイメージしながら厳しい目でチェックをします。もちろん素人なので見るところが限られるかも知れませんが、それでも自分の目で見てイマイチだと思ったら交渉になる前に終了です。
内覧とは、買い手に魅力を伝える機会であり、それと同時に買い手から値切られるような口実を与えない「勝負の場」なのです。


・整理整頓、きれいに掃除をしておくのは基本

内覧が突然やって来ることはなく、必ず事前に日程の調整があります。あらかじめ内覧にやって来る日が分かっているので、事前に整理整頓ときれいに掃除をしておきましょう。物件の状態がきれいに見えるだけで印象が全く違いますし、それと同時に売り手の誠意が伝わります。買い手候補は不動産を買ってくれるかも知れないお客さんなのですから、そのお客さんをお迎えする気持ちは伝えたいものです。

買い手にそんな姿勢が伝われば、「こういう人ならこの家を大切に使ってきただろう」と考えてくれるので、目に見えない家の魅力が伝わるのです。


・生活がイメージできる状態がベスト

できるだけ家をきれいにしておくといっても、先に引越しを済ませておいてスッカラカンにしておくべきというわけではありません。それだと内覧に来た人がそこでの生活をイメージしにくく、かえって戸惑わせてしまう可能性があります。

あくまでもそこでまだ生活をしていて、その状態がきれいに保たれているというのが良いでしょう。すると内覧に来た人はそこでの生活をイメージできるのと同時に、家を大切に使ってきたという印象が伝わります。

家を売却する前に次の家を購入するべきではないと別の項で述べていますが、その理由からも内覧時に引越しを済ませておくのはおすすめしません。


・臭いにも配慮をして気持ち良い空間を演出

普段そこで生活しているとなかなか気づきにくいのですが、臭いにも注意してください。生活をしていると何らかの臭いがあるのは仕方ありませんが、内覧来た人がそう思ってくれるとは限りません。

家を売りに出した時点でファブリーズやリセッシュのような消臭・抗菌効果のあるものを玄関やリビングなどに置いておくのが良いでしょう。また、近年はタバコを嫌う人がとても多いのでタバコの臭いが残っているのは論外です。喫煙者がいる場合はなおさら、消臭剤で臭いを消しておきましょう。


物件を磨き上げる2に続く






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